第23章 誤解
[だから…その…大丈夫だから…ね]
[……………ちゃん]
これだけ言っておけば大丈夫だと思ったんだけど何故か条くんの顔が赤いような気がする
まるで激しい運動でもしてきたように頬が真っ赤だ
茹でタコみたいになっていてこんな条くん初めて見る
(どうしたんだろう…?って…)
私何言ったんだっけ
確か条くんだから触れていいみたいなことを
(触れていいって………???)
やっとわかった
これは
(私……なんてこと言ってんの……!?)
今更だけどとんでもない発言をしていた
こんなんじゃまるで
好き
と言っているようなものだ
(わー!!馬鹿!お馬鹿)
気づいたものだから猛烈に恥ずかしくなってきて顔を手で覆う
これじゃあ告白してるようなものだ
(どうしたらいいんだろ…これ…)
(は、恥ずかし………)
これでは火に油を注いだようなもので落ち着くどころではなくなってしまった
[え…え〜と…い、今のはね…]
とにかく誤解ないよう言ったほうがいい
弁明しようとしたその時だった
大きな影が目の前にぬっと現れる
[ちゃん]
[よかったぁ…]
[んう…!]