• テキストサイズ

太陽が咲くまで[前編]

第23章 誤解


[十亀条Side]
獅子頭連が思った以上に居心地がよかった

最初はしょうがないと思ってちょーじについて行ったけど
どういう感じなのか緊張していた所があったが

予想より大幅に違っていた

ちょーじや有馬や鹿沼、獅子頭連のみんなが色々良くしてくれて短期間でいつの間にか気の置けない仲間になっていた

こんなにいい場所は鶴の湯以外初めてだ

これも ちゃんのおかげ
俺が一歩進む理由をくれた

けれど彼女に会うと

この前のように見境なく触れてしまうじゃないかってぇ

拒絶されるかと思うと怖い

またしてしまうんじゃないかと思いびくびくしてしまって会う勇気がなく結局1週間経ってしまっていた

(俺ってぇ小心者だねぇ〜…)

好きな人に嫌われるんじゃないかって不安でたまらない

1週間近く電話でしか話していないけどそれだけじゃ物足りなかった


会いたい


その気持ちが強くていつの間にか鶴の湯に着いていた
ちゃんが玄関で箒を掃いている姿が見える

(ん〜…来ちゃったなぁ…) 

(でも俺ぇ)

(ちゃんに会わないと調子狂うな)


会うからには最低限触れないようにしないといけない

怯えさせないようにしなければ

そう決意し彼女に話しかけたのだ
/ 497ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp