第22章 出会いⅢ
[あ〜紹介するねぇ ちゃん]
[俺兎耳山丁子!]
[言っちゃったねぇ〜ちょーじ…]
[ど…どうもです…]
先程の大声でなんだなんだと騒ぎになりそうな雰囲気になったので一旦私の家に移動してきたのだ
おじいちゃん達も駆けつけてきて事情を説明するとこのまま帰れと言ってくれたのでお言葉に甘えて戻って来ている
いつもの定番の縁側に腰を掛けて
とりあえず自己紹介もまだだったししようかぁ〜と条くんが言ってくれてしている所だ
[ねぇねぇお姉さん名前は?]
[あ…え…私は…]
[鶴川 ちゃんって言うんだよぉ〜]
条くんが気を遣って言ってくれたようだ
変な緊張をしているせいかまた口が回らなくて
まだ強張っている感じが見えたんだろう
今日は条くんに色々と助けられている後で改めて御礼を言わなきゃと心に決めた
[ ちゃんって言うんだ…!]
[何歳なの〜!俺らと同い年…!?]
[いや…21ですね…]
[じゃあお姉さんだねっ!]
[え…そ…そうですかね…?]
聞いてから目をキラキラさせて私を見てくる
輝きが凄くて眩しい
(お姉さんか…)
年は離れているけれどそう思ってくれて正直言うと嬉しかった
そう感慨に浸っていると
[お姉さん〜♪]
[……………!ちょ…じ!]
[え…!きゃあ…!]
勢いよく私の胸に飛びついてきた