第20章 ※嫉妬
(条くん………)
彼は私のためと思って行動してくれているような節がある
正直言うと慮ってくれてとても嬉しい
でも
私のせいで他人と関わらないのもなんだか違うような気がしてしまって
看過できない事態のは確かなんだろうけど
少し近づいてそっと条くんの手に触れる
[ちゃん…?]
急に触れられて驚いているけどそんな所も愛らしくてたまらない
ちゃんと気持ちを伝えようと発話する
[そんなこと気にしてないよいつも助けてもらってるし]
[それに…その…]
[これからも助けてくれるだろうから]
この先なんてわからないのに少し言い過ぎかもしれないけど不思議とそんな気がするけど話し続ける
[人と関わるのは怖いのはわかる]
[私もそうだもの]
[けど…大丈夫]
[私もいるしそれに周りもいるから]
[ね…条くん]
口に微笑みが滲む
伝わったか不安だけど言いたいことは言えたような気がする
言葉足らずかもしれないけどどう返されるか少し緊張して答えを待っていた