第20章 ※嫉妬
コップから氷のかけらの音がする
水滴が滴り落ちてポタポタと落ちて
条くんは麦茶が冷えていて美味しいのかゴクゴクと飲んでいた
[ふぅ〜…]
[落ち着いた?おかわりは?]
[うん…ありがとぉ]
今縁側にいて麦茶を飲ませているところだ
さっき条くんに謝られたのだが
別に気にしてないと言ってもずっと頭を下げないものだからおばあちゃんが家の中に入らせるという暴挙(言い方が悪いけど)に出た
ちなみにおばあちゃんとおじいちゃんは条くんを家に入れた後藤川さんちに向かった
なんでも少し相談があるんだとかなんとか
おじいちゃんはそんなこと聞いてないとか言ってたけど
引きづっていくように連れて行かれて
どう見ても気を遣ってくれた感じがしたけど後でお礼を言おうとひそかに思ったのだった
(それにしても…)
条くんの顔色があまりよくないような気がする
なんだか気になってしまって私は
[…!…ちゃん…?]
条くんの頬を撫で下ろしていた