• テキストサイズ

太陽が咲くまで[前編]

第18章 動揺


[あっ?なんでだ]

[まだ家まで着いてねぇだろうが]

気に食わなそうだったけどとりあえず一旦下ろしてもらった

[え………と……]

[もう近いですし後は大丈夫ですから…]

充分してもらったしここまで来ればもう着く距離だ
これ以上は迷惑をかけられない
それにずっとくっついていると暑いだろうし

気を遣ったつもりだったけど逆効果のようだった

[そんなんで大丈夫だって言えねぇだろうが]

(いや確かにそれはそうなのだけど)

だったら何故顔が赤いんだろう
ますます謎が深まっていた

[え…?でも顔が熱いのはおんぶのせいじゃないんですか…?]

[くっついているから暑いのかと…]

純粋な疑問に近かった
そんなに刺激したつもりはなかったのだけれど

次の瞬間

私に指を差しながら


[っ〜〜〜関係ねぇだろ!!]


[いいから早く背中に乗れ!]


[は、はいっ!!]

[ご、ごめんなさいっ!]

条件反射で答えてしまい言う通りにしてしまった

(大丈夫ってことだよね…?)

(怒らせてしまったな…はぁ…)

少し憂鬱になったけど

また同じ体勢のまま家までの距離を一緒に歩き始めた
/ 497ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp