第16章 危機Ⅱ
[十亀条Side]
[君、強いね!!]
まさか階段の上にいるとは思わず身構えた
気づかなくて反応が遅くなったがすぐ臨戦態勢に入る
口からでたのは思いがけない言葉だった
[どう?俺達のチームに入らない?]
はぁと間抜けな声が出てしまい何を言っているかさっぱり理解ができなかった
ちゃんも同様だったのか声が合わさっていた
そこからはずっと言葉が止まらない
話を聞いてもらおうにも言い方は悪いけど聞く耳を持っているような感じではなさそうで
それに俺はこんな話を聞いてる場合じゃない
ちゃんと話をせねば
少し焦りがあった
話を強制的に終わらせようと決意したところ
なぜかチームに連れて行くという話に決まっていて
(どういうことぉ…?)
考えがまとまらぬうちに手を引っ張られた