第16章 危機Ⅱ
彼がそういった後階段なんてものともせず
すごい超脚力で降りてきた
条くんに用があるのか真っ先に向かっていて
[どう?俺達のチームに来ない?]
[はぁ??]
私も条くんと同時に声を上げてしまっていた
まさか仲間を負かした相手にチームに誘うだなんて考えもしなかった
言っていることが理解できなくて唖然としてしまっている
[何言って…]
[俺達獅子頭連って言うんだ!]
[いや…だからぁ…]
彼はものすごい速さでどんどん言葉が出てきて口を挟む余裕なんか全然なくて
条くんのことが気に入っていたのか(言い方は悪いのだけれど)
すごい目を輝かせて話しかけていた
一方条くんもどうしたらいいかわからないでいるみたいでお手上げのよう
(もう何が何だか……)
ただでさえさっきの件でお腹いっぱいなのに
この状況をどうしたらいいのかもわからずオロオロしてしまっていると
[俺もまだ入ったばっかだけど絶対気にいると思うよ!]
[ほら行こ!]
[ちょ…!]
(え!?何…!?今から行くっってこと!?)
頭が追いついていけてない
どうやら獅子頭連に入ることは決定してしまっているのか今から連れて行かれそうになっていた