第3章 瓶ラムネ
[十亀条Side]
[はぁ……いったぁ〜……]
(久々だなぁ…こんなに痛いのも)
俺が学校から帰っている時、突然柄の悪い人たちに絡まれた
中学生のなかじゃあ身長もあってなぜだかはわからないけど目を付けられやすい事が多い
それにこんなことは一度や二度じゃない
自分の身を守るためには抗うしかないだから迎え撃つしかなかった
じいちゃんにはバレないように帰っているつもりだが時折心配されることがあってそんなことないと適当に理由をつけているけどバレるのも時間の問題だろう
心配かけたくないのにぃ
(なんだけどなぁ)
(はぁ〜…)
今回は人数も多かったが自分ひとりでなんとかできたものの
あまりにも傷がついている
正直言うとこんなに傷つくのも初めてだ
(いたぁいな…ほんと)
(…銭湯に行こうかと思っていたけど辞めようかなぁ)
(こんな姿でいったら目がつけられるし……)
銭湯に行くのは好きだけどバレるなら
だが自然と
(……なにしてるんだ…?)
自分の行動にも意味がわからないまま鶴の湯の入口についている
何を考えているんだろう自分でも理解できない
(どうして…来たんだろう)
(お姉さんと話せてるわけでもないのに)
まただ
お姉さんのことが頭に浮かぶ
会った時からずっとこうだ
おかしいなぁ俺
(しっかりしないとぉ…)
ここにいても仕方ない
公園で顔でも洗って家でバレないように手当てをしようと考えを改め帰ろうとした時
[え〜と…何か忘れ物でもありました…?]
(え)
お姉さんに話しかけられたのは