第15章 吐露Ⅳ
[十亀条Side]
もしかしたらやりすぎたかもぉ
ちゃんがかなり動揺しているようで目を合わせてくれない
そんな所も愛らしいだけどこの距離も捨てがたい
自分でもチグハグだとは思ったけど少しかわいそうだったので離れようとした時
ちゃんが急に立ち上がってよろけた
多分だけど同じ考えだったんだろう
声を出してこっちに寄せようと動いたけど思いの外俺の方によっかかってしまって
気づいたら
ちゃんと唇が合わさってしまっていた
完全な事故だというのは自分でもわかっているつもりではあったけど
好きな人とこうしてキスするとは全然思わなくて
瓶ラムネの味がしていていつも飲んでる味なのにとても甘く感じていた