第15章 吐露Ⅳ
[十亀条Side]
そこからは射的とか水風船とか色々と楽しんだ後ご飯を食べたところに戻って
俺はまだ食べたりなくてじゃがバターを食べていた
ホクホクしてバターがちょうどいい具合に溶けて美味しい
ちゃんは瓶ラムネを飲んでいて俺の分も買ってくれて一緒に飲み食いしながらだべっていた
ちゃんがこんなにはしゃいでいるところは初めてかもしれない
いや俺が知らなかっただけだろう
意外な一面が見れて嬉しい気持ちでいっぱいだった
それに今
ちょうどいいかもしれない
ここは静かで今のところ人が寄り付かない
さっきは聞こえづらかっただろうから言おう
コレだけは伝えたかった
浴衣が似合っている
聞こえるように耳元近くで
俺はそう言うと途端にちゃんの顔が火でも出ているかのように赤くなって口ごもっていた
可愛くてどうにかなりそうだし
顔に出さないように抑えるので精いっぱいだ
その表情を独り占めしたくてたまらなかった