第14章 当日
[いっぱいもらったねぇ]
[そうだね…条くん…すごい量]
なぜか両手が袋まみれになっていた
ほんのさっき条くんにつれられて屋台をみて回っていたのだけれど
[おう!条これ持ってけ!]
[条くん〜!よかったらこれ食べてぇ〜!]
屋台のおじちゃんおばちゃんとは条くんと顔馴染みみたいで
そこから会うたび次から次へと食べ物を渡されてしまって
まさかこんなにいただけるとは思わなくて買ったものもあるけれどほとんどが貰い物
(これはありがたいけど……お、重い…)
あまりにもそれが大量だったので
ちょうど屋台から離れたところに人があまりいなさそうな倉庫があったので倉庫前の階段に腰をかけていた
[とりあえずぅ食べようかぁ]
[うん…!何食べる…?条くん]
私は袋の中から何がいいか選んでもらおうと見てもらおうとすると
[ちゃん]
[ん…?どうしたの…?]
[口ぃ開けてぇ]
条くんがいちご飴を手に持ちながらそう言い始めた