第14章 当日
[え…と?条くん…?]
何が起きているか一瞬理解できなかったけど温かい感触が伝わってきて今握りしめられているとやっと実感できた
[はぐれちゃうと悪いからぁ]
[嫌だったぁ?]
[あ…その…]
なんというか断りづらい
確かにはぐれるとこれでは迷子になってしまいそうだったしそれはそうなんだけど
まるで恋人みたいな繋ぎ方をしていて
でも
私おかしくなったかもしれない
条くんと手を繋いでいたいと思ってしまっていた
[ううん…嫌…じゃないよ…]
[そっかぁよかったぁ]
今顔が真っ赤で茹でたこみたいになっている
まさかいいなんて返事をするなんて
なんだか今日はずっと条くんに対してはずっとこんな感じで
舞い上がってるせいなのだろうか
条くんは私の言葉を聞いたらとても嬉しそうな顔をしていた
[見たほう早いだろうから歩きながら決めようかぁ]
[う…うん…!そう…だね…!]
私今日こんな感じで持つんだろうか
胸の高まりを抑えられないまま私は条くんと一緒に歩き始めた