第14章 当日
[ご、ごめんって ちゃん]
[もう………!!]
キッと上目遣いで睨んでしまったけど条くんは逆に嬉しそうにしていた
年上をからかうもんじゃありませんって言おうかと思ったけどまた笑われそうだから言わずにおいた
[とりあえずぅ…何してみる?]
[あ…そうだねぇ…うーんと…]
どうしようか悩んでいると
ぐぅとお腹の鳴る音が聞こえてきた
[あ、ごめん… ちゃん]
[お腹空いてて……]
[ふふ…確かにいい時間だしね…!]
笑ってしまったけれど
時刻は18時ごろでご飯を食べるにはちょうどいい
それに条くんもお手伝いをして食べる時間もなかったのかもしれない
[私も食べたかったら先に食事にしよっか]
[ありがとう ちゃん]
[ううん!大丈夫だよ!]
(そうなると何を食べようかなぁ)
焼きそばも捨てがたいしかき氷もいい
それにいちご飴を気になっていて
(うーん……)
何がいいか悩んでいると条くんが私の手を握りだしてきた