第14章 当日
[うわぁ……すごい屋台いっぱい…!]
[すごいね…!すごいね…!]
お正月に参拝したときとまた違った賑わさがあって
フランクフルトや焼き鳥、いちご飴
そして水風船や射的等の屋台がたくさんあって子供ながらにはしゃいでしまっていて
本当にここに来るのは小学生以来だ
妙に懐かしくてキョロキョロと周りを見回していた
[あ、ご、ごめん…!条くん]
予想以上に興奮していたみたいだ
恥ずかしくなってしまい顔が赤くなってしまった
[ううん大丈夫だよぉ〜]
[ ちゃんが楽しそうでよかったぁ]
条くんがさっきと打って変わってニコニコしている
たぶん子供っぽく見えて面白かったかもしれない
[ちょ…条くん……??]
更に顔の熱が上がってきてしまい頬が膨れる
[そんなに照れなくてもいいのにぃ]
[も…もう!!]
その一言もあってか羞恥心が強まってしまい私は条くんの胸をポカポカと叩いていた