第3章 瓶ラムネ
そう思っていた日から翌日私は学校に行っていた
通信制は月に最低2回くらい登校しなきゃならない学校なのだ
私の通っているところはそんなところで今日はその登校日に当てはまっていた
(中々慣れないなぁ…)
そう思いつつもありがたいことに友人もできたし学校は苦手なところはあるけど私らしく
授業も終わり電車に乗って帰路につく
ガタゴトと揺られながら
(あ〜暑い………さっきよりはましだけど)
今更だけど今の季節は夏 蝉の声がとてもうるさい
幾らクーラーが効いているとは言えここから出ると暑さをまた感じることになる
早く帰ればアイスが食べれると思って凌いでいるものの
(あーアイスもいいけど瓶ラムネも捨てがたいなぁ)
(久々に飲もうかな)
そんな考えが出てしまう とにかく冷たいものを食べたくて仕方なかった
電車から降りて汗をダラダラ流しながら歩くと鶴の湯が見える
(ああ〜…やっとついたぁ…)
早く中に入ろう
おじいちゃん、おばあちゃんにただいまと挨拶しようとしたところ誰かが一人銭湯の前にも立っていた
こんな暑い中入りもせず
(何かあるのかな…?あれ…?でも見たことある人…?)
(とりあえず話してみる…?困ってたらあれだし…)
[え〜と…何か忘れ物でもありました…?]
意を決して話しかけてみると顔が傷だらけになっていた条くんと言われていた子だった