第13章 吐露Ⅲ
[椿Side]
ことはが気づいてハンカチを目に当ててくれた
も慌てふためいていて
私は涙もろいのもあるけれどでも彼女の心情を思うと
涙を流さずにはいられなくて
本当慰めにもならないだろう
彼女の痛みは消えることは決してないのだから
私なりの言葉をかけた
がどう思ったのかは本当にわからない
でも私達はの味方で友達であることは変わらない
それだけははっきりしていた
ことはも同様のようだった
は私達の言葉を聞いて
お礼を言いながら涙を一筋こぼして微笑んでいた
私は彼女のそんな顔を見て
美しい
そう思わざるをえなかった