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蜜✖️蜜ラバー 〜お嬢様は、溺愛調教中!!〜

第2章 交際宣言致します




「…………すごい」



連れてこられた先は、古い神社で。
けっこうな高さの階段を登れば。
目の前に広がる花火が独り占め出来る。



「すごい加賀谷!!何これすごい!絶景!」




花火の音と共にお祭りの喧騒まで聞こえるくらい近くに、こんな穴場があったなんて。
少し興奮気味に加賀谷を振り返れば。
早急に。
唇が重なった。
加賀谷のおっきな手が耳へと触れて。
もう片方の手のひらが、後頭部へとまわされた。



もっと、奥まで触れたがってる。




キスの合間に口を開けば。
熱い舌先が忙しなく口内を犯していく。
しがみつくように加賀谷の背中へと両手を伸ばし、勝手に踵が浮く。



「加賀谷あのね…………っ」


唇が離れたタイミングで、さっきのキスの弁解をしようと加賀谷を見れば。



「黙って。…………全然足りねぇから」



また。
今度はいきなり喉奥まで加賀谷の甘い舌先が入って来て、舌を擦り上げる。
それだけで腰が痺れるくらいの刺激。
目の前がチカチカしてくる。
舌が吸われて、噛まれて。
ザラザラと擦り合わせて。
歯列を全部、舐め回す。


「ま、待ってかが、や…………っ」



息が出来なくて。
苦しくて。
唇を離して右手で加賀谷の口を塞げば。
手が取られて。
いつのまにか神社の祠まで来ていた身体は壁に押し付けられ、右手は壁に縫い止められた。
そのまままた、貪るような加賀谷のキスが再開する。



「ね…………っ、かがッ、待っ…………っ」





花火が遠くに聞こえる。
花火の音と一緒に夜の闇に灯りが灯って。
また、闇に消えた。




「………やっと触れた」




キスの合間に。
加賀谷の親指が口の端を拡げて。
さっき飲み込めなかった唾液が、溢れてく。
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