第1章 冗談なんかじゃない
気持ちいい。
気持ちいい。
加賀谷の程よくついた筋肉が、身体にぴったりとくっついて心地良い。
少し汗ばんだ温もりが、心地良い。
加賀谷の息遣いが。
耳から身体へと入り込む。
加賀谷がベッドを揺らす度に跳ねる身体が心地良い怠さを連れてきて。
酔いしれる。
「か、が、やぁ…………っ」
キス、したくて。
重い身体をなんとか首だけ動かして。
キスをする。
「〜〜〜〜〜〜っ」
途端に、激しく重く腰を突き出す加賀谷の動きに。
散々快感を与えられ続けた身体は限界を迎えた。
チカチカ星が舞った、あと。
引きづられるように、身体が闇の中へと沈んだのを。
覚えてる。