第7章 悲鳴嶼の過去
「私の昔話をしよう‥も聞いてくれ」
「はい」
悲鳴嶼は過去を話し始めた
「昔の私は‥今より体も細かった‥寺で身寄りのない子供達と暮らしていたんだ‥皆仲良く暮らしていた‥だかある日のことだった‥子供の一人が夜に山で迷子になってしまった‥その時鬼に出くわし‥食べられそうになったのだが‥その子は自分が助かりたいために寺にいる子供の命を鬼に差し出すことを選んだ」
と炭治郎は驚いた
「夜は鬼が出るから‥戸を閉め‥毎晩必ず藤のお香を焚いて寝ていた‥だかその子はお香をすべて消してしまった‥鬼は戸を開けて侵入した‥異変に気づいた私が目を覚ましたが‥その時にはもう一人が食べられていた」