第7章 アブラカタブラ
ピクッ
「メイドさん?とは何だ」
「そ!それは··魔法図書館の奥で見つけた雑誌みたいなんですが··可愛くないですか?やはり寮長と言えど同じ男同士、女子全員がメイドさんになるの見てみたくな··」
「没収だ。」
『えーーーー!』
✿✿✿
すたすた
(ったく面倒事ばかり作りやがって··)
ぴらっ
「··メイドさん」
ぽわぽわ~
『おかえりなさいませ、ご主人様』
はっ
「!?今頭に何浮かべた」
ぬぅん
「あらぁレインちゃんじゃない。何持ってるの?」
びびっ
「何だいきなり(厄介な奴に見つかった)」
「何だいきなりって失礼しちゃう!見かけたから声掛けただけよ、って何持ってるのかしら?」