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カロン

第14章 ちっちゃいこ



あぁ··こんなに子を愛さない親がいるんだな··。

「ごめんね、みんな。」

「アリア··ちゃん?」


アリアが杖を父に向ける
その姿は弓矢を構える姿だった


「なんだ殺すのか、殺してみろ!私を殺せば魔法界が黙らないぞ!」

バチバチバチ···!!!!
「あぁ、殺す。ワースさんを認めなくて··オーターさんと比べて差別する奴は··殺す!大切な人を守るためなら私は··悪を喜んで潰す死神になってやるよ!!」

ばっ!
「アリア!」

私は非合理的な事は嫌いだ
ただ今は


私が本来すべき事をしてくれる"宝石"を壊してはならない


「ーー!」

ぎゅ···。
「もう··罪を被るな。父上には私から説明するから」

「離して、オーターさん。コイツは生きてちゃいけない悪。オーターさんとワースさんを比べて··終いには皆を··だから私が殺らなきゃ!!」

「父上。この件は私が全て背負います、だから今は引き下がって下さ··い··!何をしてるんですか」

ジー··
「何を引き下がる?こんな最高のショーを見せなくてはいけないだろ。死神処刑の瞬間···を··」
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