第8章 吾輩は猫である
だけど···今私の後ろにいるのは···ただ寂しさを見せに来た子供みたい
すっ··きゅっ
「ーー··っ(手が重なった。小さくてややカサついた手)」
何故だか、落ち着く
「オーターさんは凄いですね。」
「私が凄い?何故ですか」
「だって、魔力も凄くて神覚者でありますし。マッシュ君も言ってましたよ」
『砂の人』
「って。淡々としすぎって笑いました」
「砂、ですか。」
「だけど、オーターさんもひとりの"子供"ですね」
「子供(私が子供ですか)」
「誰にも頼らず、ずっとひとりで立派にこなしてきた、だけど···本当は人と話したくて素直になれない」
「····はぁ」
「ため息!?」
「貴女は··何者ですか」
「私··?私は1年です··」
「何でそんなに人の心に入るのが上手いんですか··貴女が拒まない限り··私は··俺は··」