第2章 目覚めの珈琲
「そういえばお母さん、お仕事はどうするの?」
「それは、大丈夫よ!おばちゃんの友達がね、前々から妹を欲しがってたのよ」
そう答えるおばさんの声は本当に嬉しそうで、この人は本当に喜怒哀楽が激しいなぁ、と思わず苦笑する。
「えぇ、前々から話はきてたのよ。でも引っ越さなきゃいけないから断っていたけど、今回受けることにしたの」
「そうなのよ!!あ、今日ね、お母さんの新しい仕事場の人も家に来るからね!そのお宅の息子さんがね、出久やちゃんと同じ年なのよ。ちょっと癖は強いけど良い子だから、きっと仲良くなれるよ!」