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奥まで愛して —お嬢様✖️溺愛執事—

第1章 お嬢様、誘惑する。



慌てふためくハイセに人差し指を立てて『しぃー』と、にこりと微笑んだ。


「だから、何してんの」
「誘惑」


困惑するハイセの、ズボンのベルトへと手を掛ければ。



「ほんと、何、」
「お嬢様」
「何これ、そーゆープレイ?」


いつも余裕で涼しい顔したハイセの綺麗な顔。
いつも見上げてた憎らしい顔。
それが今は余裕なく、焦ったようにあたしを見上げてる。



「そう。そーゆープレイ」



「…………付き合いますよ、『お嬢様』」


諦めたようにため息吐くハイセの言葉ににこりと微笑んで。
ズボンを少し、ずらせば。
すでに硬くなりはじめたハイセ自身が、下着の中窮屈そうに収まってた。
指先でスリスリと擦れば。
ぴくん、て。
ハイセにしては珍しく小さな反応を見せる。



「…………かんっぜん油断した。薬使うとか最悪」
「…………」


じ、て。
下着の上からそれに指先を添えてハイセを無言で見れば。
いつもよりも赤みを帯びた顔が、官能的に歪む。


「今日はずいぶん饒舌ねハイセ」

「…………」



つらそうに吐き出す吐息が、色を持つ。


「睡眠薬はけっこう効くでしょ?」
「薬はそれだけじゃないでしょう?」
「どうかしら?」
「…………どこでこんなもん、手に入れるんでしょうね、ウチのお嬢様は」
「ハイセの書斎にあったものよ?」

「…………あー」


心当たり、もちろんあるわよね。
斜め上へと泳いだ視線がおのずと肯定を意味させてるもの。

「ちゃんと病院で処方された睡眠導入剤だから、こっちは安全よ?ハイセの書斎にあったのは、わかんないけど」


「違法じゃないので安全です」
「なら良かったわね」


下着越しでもわかる。
ドクドクと脈打ちながら、おっきくなってく。
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