第15章 女給の彼女 中原中也
を迎えに来たが、予定よりも早く着いたこともあり、探偵社の下にある喫茶処に入る。
『いらっしゃいませ!』
聞き覚えのある声に女給の方を見る。
「手前何やってんだ、、、」
『えっ、、。ちゅ、中也、、、。早くない!?』
女給の格好をした彼女がいた。
とんでもなく似合っている。
周りを見渡すとやけに野郎どもが多い。
「こっちの質問に答えろ、なんで手前がここにいて、そんな格好してんだ!」
??「私が説明してあげよう!」
能天気な声が上から聞こえる。
「チッ。なんだよ、糞太宰。」
太宰「やぁ、中也!可愛いだろ?ちゃん。」
「早く説明しろ、青鯖野郎。」
太宰「はいはい、そんなにカリカリしていると背が縮むよ?」
「うるせぇ!!!」
太宰「今日はここの女給さんが急遽お休みされてね、最近入ったルーシーちゃんも今日はお休みで、マスターも忙しそうだったしちゃんをお手伝いによこしたのさ。」
「なんでなんだよ、他にもいんだろ?女は」
太宰「いるにはいるんだけどね、愛想も善くて、接客も丁寧、仕事も早くて、おまけに可愛い。それが揃っているのがちゃんだったのさ!まぁ半分は君への嫌がらせだけどね〜」
「手前ー!!!」
『中也、落ち着いて。』
太宰「ふふ、ほんとによく似合っているよ。ちゃん♡」
そう云い乍ら、の両手を握り顔を近づける糞太宰。
2人の距離は少し動けば唇が触れるくらいの距離だ。