第11章 年上の彼女 中原中也
『中也、好き。』
俺が1番欲しかった言葉だ。
改めて言われるとかなりクる。
寝っ転がっていたが、彼女の上に再度跨る。
『へ、嘘でしょ、、、。』
「俺の片思いは長かったんだ。いいだろ、?拒否権はねーぞ、幹部命令だからな」
『困った幹部様、、、』と困った顔をして笑う彼女に口付けをする。
俺たちが眠ったのは日が上り始めた頃だった。
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立原「中也さん、すげぇ機嫌いいっすね?なんかいいことあったんすか?」
「おお、立原。この前はサンキューな。」
広津「そのご様子ですと、年上女性の方を落とせたようですね」
「ぁあ、広津も助かったぜ。」
立原「まじっすか!誰っすか?俺知ってる人??」
『中也、お疲れ様。』
「よぉ、。」と言い乍ら彼女の肩を抱く。
「俺の女だ、誰も指一本に触れんなよ」
その場にいた全員が固まった。
否、広津を除いてが正しい。
膝から崩れ落ちる者もいれば、涙を流している奴もいた、そりゃそうだ。
彼女はポートマフィアの華なのだから。
は顔を真っ赤にし、走り去っていった。
俺は機嫌が良く、鼻歌を歌いながら廊下を歩く。
晴れて恋人になることが出来た喜びもあるが、彼女が赤面する顔を見ることができた方が俺の機嫌をよくした。
いつも余裕の女の顔を崩すことができたのだから。
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