第10章 可愛い彼の裏の顔 中島敦
『っん、んぁ、ぁ。ン』「っん、さん。」
断れなかった。敦くんのあんな目を見たら。
敦くんは決まってこういう行為をする時は自身を抑えて、私を気遣ってくれている。
だからあんな欲を欲した目を見ると頷くしか無かった。
ぐちょ。っと水音が耳に響く。お互いの荒い息遣い。
全てが興奮材料になる。
『ッん、ぁ。んぁ。』
そろそろ限界が近づく。
『ッん、んぁ、あつしく、ん、も、だめ』
「僕もイきそうです、ん。」
腰の動きが激しくなる。
『っん!ぁあ、んぁ、あ、つし、すき、すきッ』
「僕もが、すき、僕のモノだ」
『っぁ、そこ、や、ンぁ!』
1番奥を突かれ、私達は達した。
「大好きです。」と言い、抱きしめてくれた。
私は息が上がっているので、返事の代わりに抱きしめた。
----翌日----
太宰『ちゃーん♡ってあれ?』
「どうしたんですか?太宰さん」
太宰さんは私の耳元で囁く。
私は顔が熱くなり、慌てて鏡で確認する。
こんな所につけてるなんて、気付かなかった。
可愛い彼の裏の顔が少し見えた気がした。
でも少し嬉しくなった、彼のモノだと主張されているようで。
-----fin----