第38章 本当の気持ち 芥川龍之介
コンコン
「、少しいいか?太宰さんからの伝言なんだが、、、」
太宰さんからの伝言を伝えに彼女の部屋へやってきたのだが、応答はない。
留守なのか、、、否、そんな筈はない。
何故なら先ほど彼女が自室へ入るのを確認したからだ。
もう一度ノックをし、彼女の名前を呼ぶと、、、、
『、、、ッ、、、ン、、、』
微かに扉の奥から声が聞こえてきた。
紛れもない、彼女、、、の声だ。
苦しそうな声に、咄嗟に身体が動いた。
「ッ!、入るぞ!、、、、ッ!!どうしたんだ!」
彼女の有無を聞かずに部屋に飛び込めばベッドの上で倒れ込み、顔を真っ赤に染め、苦しそうに荒い呼吸を繰り返すの姿が目に入った。
慌てて彼女へ駆け寄る。
『ッ芥川くん、、、ン///』
「ッ!///医務室へ行くぞ」
大丈夫だとは云うが、大丈夫そうではない。
それに頬を赤く染めているせいか、やけに色っぽく見えた。
なんとなくここに二人きりではまずい、、、。
そんな気がしたので医務室へ連れて行こうと彼女の身体に触れた時だ、、、。
『ッひゃン///』
「なっ////」