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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第37章 初めてのヴァレンタイン 中原中也


ガチャッ

『あっ!おかえりなさい、中也さ、、、、んぅ//』

「ちゅっ、、呼び方違ぇだろ。やり直しだ」

『ッ///おかえなさい、ちゅ、中也///』

「ただいま」

任務から戻ってきた中也さん、、じゃなくて中也におかえりと伝えるも呼び方が違うと接吻され、今は抱き締められている。

中也とは私がポートマフィアへ加入してからすぐに付き合ったが上司ってこともあり普段はさん付けで敬語なのだ。

中也は同い年だし、付き合ってるんだからそんなこと気にしなくていいとは云ってくれたが私が気にしてしまうのだ。

そんな私に中也が提案したのは二人きりの時は呼び捨てで敬語は無し、もし呼び名を間違えれば接吻するという謎のペナルティーだ。

「ふっ、顔真っ赤だぞ」

『だ、だって、、、』

「もうヤることもヤッてんだ、恥ずかしがることもねぇだろ?」

『ッ!///中也の莫迦っ!!』

癖というのはなかなか抜けないものだ。
ついついさん付けになってしまうし、敬語も出てしまう。

接吻だって、なかなか慣れない。
勿論、身体を重ねたこともある。
なんなら互いに夜の任務がなければ毎回抱かれている。

だけど慣れない。

これはきっと相手が中也だからだろう。

彼の言葉、行動にいつも胸がときめかされている。

大好きな人だからこそ、、、慣れないものなのだ。


ふと彼からふわっと甘い香りがした。

この香りは、、、


『猪口齢糖、、、、?』


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