第36章 愛を伝える日 太宰治
「ねぇー、機嫌治してよぉ」
『太宰くんの莫迦!!』
激しい情事後は普段なら甘いピロートークになるのがお決まりではあったのだが、、、、
「たまには善いじゃないか、それにあんなに淫られて鳴く凄く可愛かったし」
彼の言葉に先ほどの光景が再び脳裏に思い浮かんだ、、、
あんなにドロドロになるまで愛されたのは今回が初めてだった。
いつもは優しく甘く抱いてくれるのに、今回は少し強引でちょっぴり意地悪だったのだ。
『ッ!当分エッチ禁止!!!っきゃ!!』
再びベッドに押し倒されると、素早く私の上に跨る太宰くん。
微笑んではいるが、瞳は笑っていない。
「なら今日はとことん抱かせてもらおうかな。なんたって今日は愛を伝える日なんだから。言葉と身体で、、、」
結局この日は仕事になんて戻れる訳もなく、一日中太宰くんに愛された。
彼の愛の重さを見に沁みて感じたヴァレンタインデーであった。
-----fin
長らく更新できずに申し訳ございませんでした( ; ; )
バレンタインは終わってしまいましたが、ちょこちょこ短編upしていきますので楽しみにして頂ければと思います!