第35章 猪口齢糖より欲しいモノ 江戸川乱歩
「最近なんだかよそよそしいし、やけに僕のこと避けてる気がするんだもん」
少し怒ったような口調で話す乱歩さんに、私も自然と口が動いていた。
『ッ、、、乱歩さんこそ、、、私のこと好きですか、、、?』
「へ、、、?」
『本当は与謝野さんのことが好きなんじゃないんですか?乱歩さん与謝野さんと話す時は私と話している時と違った表情するし、、それに、、接吻以上のことしてくれない、、、』
一度開いた口は止まらなかった。
『本当は私なんかのこと、、、!乱歩さん、、、?』
気付けば私は乱歩さんに抱き締められていた。
「好きだ、、、僕はのこと好きだよ」
『えっ、、、?』
「接吻以上のことしたら、今以上に君のことを独占したくなる、、、だからなかなか手を出せなかったんだ。それに君と話してる時は未だにドキドキしてしまうんだ」
『そ、うなんですか、、、?///』
乱歩の突然の告白にも急に恥ずかしくなり、頬を赤く染めた。
「今日だって本当は一番最初に君から猪口齢糖を貰いたかったんだ!」
『ご、ごめんなさい、、、乱歩さんのだけ皆んなと違うし、伝えたいことがあって、、、、』
「伝えたいこと?」
私はバッグからラッピングした猪口齢糖を取り出した。
『乱歩さん、、、、私、乱歩さんが大好きです。乱歩さんは私のこと好き、、、ですか?』
「ッ!僕ものこと大好きだよ//」