第3章 白雪姫 太宰治
ぐちゅ、ぱんぱん、ぐちゅ。部屋に広がる水音。
『っん、んぁ、あっ。ぁあ!』「っん。はぁ。」
激しい律動。何度目かわからない絶頂。
もうおかしくなる。
『ン。っん。ぁあ、っんぁ。』
目の前にはいつもの余裕の太宰くんじゃない。
包帯まみれの身体だが、しっかり引き締まっている。
お互い裸だから、より体温が感じれる。
『っん、も、もう、だめ。ぁあん。イ、ちゃう。ン』
「私もだ。っん、愛してる。」
一気に腰のスピードを上げる。
『ぁあ、っぁあん!』「っく。っんはぁ。」
抱きしめ合いお互いを感じる。
『太宰くん、私はずっと貴方の隣にいるから死んじゃダメだよ』
「勿論だとも。死ぬ時は君と心中するときさ。』
太宰くんの目から不安の色はなくなった。
白雪姫は目を覚まし、王子様といつまでも仲良く暮らしましたとさ。
私も太宰くんといつまでも仲良く暮らせますように。
---Fin---