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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第33章 出逢いと別れ 中原中也


「寂しいかい?」

「元々一ヶ月の約束だからな」

「中也知ってるかい?猫って恩返しするらしいよ?」

「はっ!手前がそんな迷信信じてるとはなぁ」

が姿を消してから一ヶ月が経った。

俺の心はぽっかりと大きな穴が空いていた。

それほどは俺にとってかけがえのない存在だったと改めて身に沁みて感じていた。

落ち込んでいるのがバレないようにしてきたつもりだが、どうやら太宰にはバレていたようだ。

流石は"相棒"だ、、、、

落ち込む俺を見かねたようで話しかけてきたようだ。

「"彼女"ならきっと元気に過ごしているさ」

「そうだろうな、、、」

「ふふ、、、また逢えるさ」

不気味なほどにっこりと微笑む太宰に吐き気がしたが、この日だけは太宰に対して殺意が芽生えなかった。


太宰の笑顔の理由をこの時の俺は知る由もないのだ。


-----to be continued




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