第31章 愛する人の為、、、 太宰治、織田作之助
----二年後
太宰「さて、行ってくるよー」
桜「パパ」
太宰「ふふ、桜行ってくるよ。ママと待っててね!すーぐ帰ってくるよ!」
『パパ、またサボっちゃダメよ!』
太宰「ありゃ、バレちゃった」
『ふふ、気をつけて行ってらっしゃい!、、、んっ』
太宰「いってきますのチューは必須だからね」
そう微笑み部屋を後にする太宰くんに、キュンとする私。
太宰くんは私と桜をとても愛してくれている。
私も今とても幸せだ。
あの時のことが嘘のように、、、
太宰くんとポートマフィアを去る決意をしたのは織田作の言葉だ。
"いつか光の世界の人間になって海辺の別荘で小説を書き、お前と過ごしたい"
だから織田作との子は光の世界にいさせたいと思ったのだ。
そして彼と抜け出し、桜を出産した。
DNA検査をしようか迷ったが、辞めた。
桜は私と太宰くんの子として生きていくんだから。
愛する人の為、この秘密は墓場まで持っていくつもりだ。
----fin