第31章 愛する人の為、、、 太宰治、織田作之助
『あっ、、んっ、、ぁあん!』
太宰「くっ、、、」
太宰は自身のモノを覆っていた膜を取り外し、屑箱へ放り投げると手っ取り早く服を着て、またねーっと部屋を去った。
『はぁ、、、やっぱり都合の良い女だよね。』
一人取り残された部屋でポツリと言葉を呟いた。
太宰くんとは同僚で、彼は私の上司だ。
同い年とのこともあり、自然と距離は近づいた。
太宰くんの魅力に魅了された私は気が付けば彼に恋をしていた。
たまたま呑み会で酔った私は勢いで彼に告白をした。
大声で告白した私に彼は大笑いしながらOKを出してくれたのだ。
最初の頃はデェトに出かけたりしたし、彼との行為も今みたいな感じじゃなかった。
終わった後もそばにいてくれたし、好きとも伝えてくれていた。
太宰くんと付き合って一年が経った頃だ、そこから太宰くんは変わった。
自分の都合のいい時だけ私の部屋にやってきて行為だけをし部屋を出る。
デェトの回数も次第に減っていき、好きって言葉も無くなった。
きっと私のことが好きじゃなくなったのだろう。
でも私の心はまだ太宰くんが好きだった。
だからせめて身体だけでも繋ぎ止めたいと思っていてこの関係を続けているのだ。
然し、心はもう限界を迎えていた。
噂では太宰くんはかなり女遊びをしているらしいのだ。
私も遊び相手の一人なんだろう。
本当は別れるべき、でもまだ彼が来てくれることにどこか期待している自分がいる。
『はぁ、、、お酒でも呑みに行こ』