第26章 国木田くんの彼女 国木田 独歩
全員「えっー!!国木田/くん/さんの彼女ー!?!?」
ここは武装探偵社。
そんなある日、訪問者が訪れた。
可愛らしい女性だった。
依頼かと思われたが、社員の1人に用があるようだ。
敦「えっと、、、国木田さんですか?失礼ですが、どういうご関係ですか、、、?」
敦の問いに彼女は少し頬を赤らめ、小さな声で呟いたのだ。
『、、、彼女です、、、、』
敦「へ!?、、、彼女ぉ!?、、、あっ、いやすみません!聞き間違えました」
敦は自身の聞き間違えだと思った。
何故なら、"あの国木田"だからだ。
敦は知っている。
国木田の理想の女性像を、、、、。
知る限り、国木田の理想の女性はヨコハマ、、いや、日本、、いやいや、世界中探しても1人いるかいないかのレベルなのだから。
『いえ、、、合ってます。』
敦「合ってたんですね、善かったです!えーっと国木田さんの彼女さんですね!、、、、って、、ぇえー!!!!」
敦の叫び声にその場にいた社員たちは顔を出した。
谷崎「敦くん!?そんな大声出してどうしたの!?多分聞き間違えだけど、国木田さんの彼女さんって、、、」
与謝野「妾も聞こえた。国木田の彼女って、、、」
賢治「僕も聞こえました!」
敦「えっ、、、本当に彼女さんですか、、、?」
『、、、、はい。』
彼女の返答にその場にいた全員は大声を上げた。
そして冒頭に戻る、、、、。
「お前たち五月蝿いぞ!ん、、、?どうかしたか?。」
『急に来ちゃってごめんね、これ忘れてたから、、、」
彼女の手には国木田の大切なノートが握られた。
「の家に忘れていたのか、、、。助かった。」
『いえいえ!』
甘い雰囲気が2人を包む一方で、その場にいる国木田以外の社員たちは頭を悩ませた。
どう見ても、は国木田の理想の女性とはほぼ遠いからだ。
小動物のような可愛らしく幼い顔つき、背も小さく、そしてかなりおっとりとしている雰囲気の彼女。
国木田の理想の女性像を知れば、どの女性も引き、そして逃げる。
それなのにこんな可愛らしい女性が国木田にときめくのか、、、?
その場にいた全員はある考えが過った。
それは、、、
"国木田は騙されている"のではないかと、、、、