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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第23章 アバンチュール  太宰治


太宰「やぁ、久しぶりだね。」

『ど、うして貴方が、、、、』

亡き同僚の死から3年が経った。
今日はその同僚の命日の為、私はお墓参りに来た。

そこには花束が置かれていた。
どうやら先客がいたようだ。

彼に花を手向け、少しばかりか話をし、帰ろうと立ち上がろうとした時後ろに気配がした。

その気配に背筋が凍った。
何故なら、その気配は"彼"の気配だから。

3年前、ポートマフィアを裏切った男。
探しても決して見つかるがなかった。
何処かで自殺が成功して死んでいるのではないかと周りは云っていた。

なんなら私もそう思っていた。


然し、中也さんだけは違った。
何処かで絶対に生きている、そう信じていた。


意を決して恐る恐る振り返ると、そこにはやはり"彼"。

太宰治がにっこりと微笑み乍ら、立っていた。


そして冒頭へ戻る。


太宰「私の友人の命日だからねぇ。それに、、、君に逢えると思ってね?」

『ッ、、、、今まで何処に、、、?』

耳元で囁かれ、態と息を吹きかけられる。


太宰「2年ばかり地下にね?そこからは探偵社で働いているよ。」

『探偵社って、、、あの、、、探偵社ですか?』

太宰「そーだよ。」

『ポートマフィアを裏切った理由は、、、、?』

太宰「友人に云われてねぇ。"人を救う側になれ"っと」




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