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文豪ストレイドッグス 短いお話 【R-18】

第20章 良薬は口に逃がし  中原中也


『ゴホッ、ゴホッ』

数年ぶりに風邪を引いたようだ。

少し身体は怠いが、動けないほどではない。

これくらいなら、任務にも出れるはず、、、。

自分の身体に鞭を打ち、任務へと向かった。

樋口「?大丈夫??具合悪そうだけど、、、」

流石同期の樋口ちゃんだ、すぐに私の様子がおかしいと気付いた。

『ちょっと風邪ひいちゃったみたい。でも大丈夫!』

樋口「無理しないでね?」

芥川「なにをグダグダしている、さっさと片付けるぞ。」



『よしっ、、、。』
無事敵組織の解体に成功し、ほっと胸を撫で下ろす。

その瞬間、緊張の糸が切れたのか脚の力が抜けその場に座り込んでしまった。

アドレナリンが出ていたせいもあったのだろう、呼吸をするのも辛く、身体も熱くなり、頭がぼーっとし出した。

??「おいっ、!おいっ!」

『芥川、、、さん、、、?』

芥川「ッ!お前体調が悪いのか?」

声の主は上司の芥川さんだった。

私の顔を見るなり、体調の心配をしてくれた。

『少しだけ、、、でも大丈夫です!ほらっ、、、、』 

芥川「!」

心配をさせないようと立ち上がった瞬間、私は意識を失った。



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