第1章 【僕にできること】
「そういえば今まで確認したことなかったけどさ
オレはβなんだけど、廉も…β?」
2人で活動していくことが決まって
最初に聞かれたことがこれやった。
「…当たり前やん笑」
もう呼吸をするように
このウソをつき続けている俺。
「あ、よかったぁ…!2人しかいないからさ、
β同士じゃないと大変そうじゃん?イロイロ笑」
「そらそうやな。」
「β同士か…平和にいけそうだね!」
「まぁ…、俺らは平和の象徴
みたいなとこあるしな笑」
「あっ…オレたち、鳩…だったんだ?笑」
「そういうことそういうこと!
そういうことになってくる笑」
「あ…でも、オレたちの1年目の活動のテーマ
ピースとか…いいかも?えっありかも…!
ピースにいろんな意味持たせるとかさ…」
海人はアイディアが浮かんだとき
独り言なのか話しかけとるんかわからん
絶妙なボリュームで自分の思考を整理するんやけど
そんな海人を横目に
俺の目下の目標はこのウソを貫き通すことやな…
なんてことを心に誓う。