第7章 ハニーにハニーをお届け作戦
「嫌だっ…俺は結婚なんかしない…!!」
「和也!」
「俺には他に愛してる人が居るんだっ!絶対に結婚なんかしねぇっ!!
アイツ以外と一緒になんかなんねぇよっ!!!」
「バカ者っ!お前は何を言って…」
「バカは、おじさんの方だよ!」
「「え?」」
声に振り向くと其処には…
「Σ大野くん?!」
「Σお父さん!!」
親父とほぼ同時に叫ぶ
当の大野くんと爺ちゃんは何やら親しげに腕なんか組んで、ニコニコ笑っている
「今はしのぶちゃんとたぁちゃんだもん♪ねぇ〜?たぁちゃん♪」
「ねぇ〜?しのぶちゃん♪」
顔を見合わせて微笑む二人
…って、いやいや
「しのぶちゃん(汗)」
「たた…たぁちゃんって…お父さん一体何を…」
まるで悪戯が成功した子供みたいに笑い合う二人
(もう、何が何だか解りませんよ(汗))
「和也には家を継がせん!婚約はコイツにしてもらうからの!」
「「…え?」」
イチャイチャする青年と老人の後ろに見覚えのある人影が…
「お、お前何で…」
「お爺ちゃんに急に呼び出されたんだよ。
僕が代わりに婚約して家を継げって言われて……兄さん」
弟が、遠慮がちに肩を竦めて言った