第7章 ハニーにハニーをお届け作戦
「ゴメンねたぁちゃん。
お詫びにぎゅってして、あ・げ・る♡」
「もほぉ〜!許す、許すよぉ〜!」
「うふふ、たぁちゃん可愛い♡」
しのぶちゃんはむぎゅっとお爺さんを抱きしめた
「…な、何してるの?」
「んふふ…相葉ちゃん、今のは内緒にしてね?」
「いや…そりゃ良いけど…何で…」
「ねぇ、たぁちゃん、相葉ちゃんも一緒に連れて行っても良い?」
「おぉ〜、良いぞぉ、たぁちゃんはしのぶちゃんの言う事はなぁ〜んでも聞いてあげまちゅよ〜」
お爺さんは顔中の筋肉を緩めてだらしなく笑った
「あ、あげまちゅよ…」
「じゃ、行こっか、相葉ちゃん♪」
「い、行くって…ドコに?」
しのぶちゃんはたぁちゃんの腕に自分の腕を絡めると、悪戯っぽく笑った
「ニノを、取り返しに♪」
「え?」
面食らう俺を尻目に「行くよ〜」って可愛い掛け声と共にたぁちゃんと会場に向かって歩き出すしのぶちゃん
「…って、しのぶちゃんて…何でしのぶちゃん?」
「相葉ちゃん、はやくぅ〜!」
「はやくぅ〜、じゃ!」
呆気にとられる俺を、しのぶちゃんとたぁちゃんが振り向いて呼んだ