第7章 ハニーにハニーをお届け作戦
「ニノの…お父さん?」
ニノのお父さんは取り繕った様な作り笑いを浮かべると、僕の後ろの花束を覗き込んだ
「君も息子の婚約を祝福してくれるんだね?ありがとう」
「い、いえ…それは…」
「君は金を受け取った。…それとも、まだ足りないと言いたいのかね?」
「お金なんか要りません…アレはお返しします。
だから、ニノを返して下さい」
「はははは、君は面白い事を言うねぇ」
笑いながらお父さんが片手を上げると、ガードマンらしき男に羽交い絞めにされた
「待って下さい!お父さんっ!!」
「…君にそんな風に呼ばれる覚えはないよ、相葉君」
「お父さんっ!!!」
「今日の所は大目に見てやる…だが、二度目のお目零しは無いと思い給え
……連れて行け。」
「はっ!」
「待って下さいっ!話しを聞いて下さいお父さんっ!!」
ガードマンが俺を羽交い絞めにしたままグイッと引っ張った
「花束は有り難く頂いておくよ」
「お父さんっ!!!」
俺はバカみたいにガタイの良いガードマンに引きずられる様にして連れて行かれた