第7章 ハニーにハニーをお届け作戦
「…そっか」
櫻井くんはちょっと笑うと俺の肩を叩いた
「時間だろ?行こうぜ」
「うん」
(行くぜ!ハニーにハニーをお届作戦っ!!)
俺はニノの待つパーティー会場へ向かって車を走らせた
目的のホテルに到着した俺は、駐車場に車を停めた
一回深呼吸して気合を入れる
「よし、行くよ!」
「おう!…って、俺は何すりゃ良いんだ?」
「ココで作戦の成功を祈ってて!」
「お、おう!」
車を降りようとしたら携帯が鳴った
「アレ?…ニノだ」
「え?ニノ?」
着信履歴を見られると危険だからと言って、自分の携帯からは連絡をしてこなかったのに、ニノから電話が来た
何かあったのかと慌てて電話に出る
「もしも…」
『どうしよう雅紀!大野くんが居なくなっちゃったっ!!』
「…え」
俺は助手席の櫻井くんを見た
「…ん?」
この後、櫻井くんの悲痛な雄叫びが駐車場に響き渡ったのは言うまでもない。