第7章 ハニーにハニーをお届け作戦
決戦の日
俺は、ニノ奪還作戦の要である蜂さん入りの大きな花束を冷蔵庫から取り出して、クーラーボックスに入れた
「えっと…持って行くモノってコレと携帯だけだっけな?」
「智くん待っててね智くん今行くからね智くん…」
「よし…櫻井くん準備出来た?」
「智くん泣いて無いかな智くんちゃんとご飯食べたかな智くん…」
「…ま、いいか(笑)」
朝から(正確には早朝やっと大野くんと連絡が取れて帰れない事が判明してから)ずっとこの調子でブツブツ言ってる櫻井くんの手を引いて、駐車場へ行く
俺は、櫻井くんとクーラーボックスを車に積み込むと、自分も車に乗り込んだ
(ニノ待っててね…今行くから!)
「でもさ…本当に出来ると思う?」
イキナリ正気に戻った(笑)櫻井くんが話しかけて来た
「ん〜…まぁ俺も一応バーテンダーだから大丈夫だと思うけど」
何度かニノと連絡を取って、当日バーテンダーが呼ばれる事を聞いた俺はそれを利用する事にした
俺がパーティーに呼ばれたバーテンダーのフリをして直接会場に忍び込み
ルーラーボックスを持ちこむのだ
「バレて捕まったらオオゴトなんじゃねぇか?」
「例え捕まっても、蜂さんだけは撒き散らす!」
「相葉くんが捕まったらニノが悲しむんじゃない?」
「そうかも知れないけど、今は結婚を破談にさせる方が先決だから…ニノだって解ってるよ」