第7章 ハニーにハニーをお届け作戦
「今のなに?」
景山が出て行った後、大野くんがベッドの下からのそっと顔を出した
「ちょっとした悪戯(笑)」
「悪戯ぁ?」
大野くんは上半身をベッドの下から出して頬杖を付くと俺を睨んだ
「相葉ちゃんに言いつけちゃうぞ!」
「別に言っても良いですよ」
「そうなの?」
「そうなの(笑)」
そんなの聞いたところで、俺が本気じゃないの位スグ解るもんアイツには
「じゃあ、大野くんはまたココで大人しくしてて下さいね?」
「僕も行きたい」
「バカ言うんじゃありませんよ。
大体自分が昨夜寝過して帰らなかったからイケないんじゃないですか」
実は
本当だったら昨日の夜中に窓から抜け出して帰るハズだったのに
大野くんはまんまと寝過してしまって結局また帰れず仕舞い
雅紀曰く
その後の塀に横付けした車の中でハチ公ヨロシク大野くんを待っていた櫻井さんの発狂ぶりは
筆舌に尽くせないものだったらしい(笑)
「だって…眠かったんだもん」
そんな事を知ってか知らずか、大野さんは可愛いポーズで床に寝ころんで頬杖を付いている
「眠かったじゃないでしょ全く」
「ニノだって起きなかったじゃん!」
「俺は良いの。今日の主役なんですから」
「ずるぃ〜!」
ずるいって(笑)
「もう良いから早く出てらっしゃい!」
俺は何時までも可愛く寝転がってる大野くんをベッドの下から引きずりだした