第7章 ハニーにハニーをお届け作戦
「ハニーにハニーをお届作戦?!」
「そう!良い考えでしょ?」
「いや…内容が全く解んねぇんだけど?」
解んない?
「そう?」
「いや、どう考えてもそうだろう!」
(そっかなぁ?)
俺は今
一回家に帰った櫻井くんと軽く昼飯を食いながらニノ奪還の作戦会議をしてるんだけど
考えに考えた結果、我ながら良い考えを思い付いた
で、櫻井くんに言ったんだけど、なんだか伝わらなかったみたい
「だから、俺のハニーにハニーをお届すんの」
「いやいや、意味解んないから!」
「ん〜…だからぁ」
つまり、俺の思い付いた作戦はこうだ
パーティーにはお花の贈り物が付きモノでしょ?
だから、パーティーの始まる時間に何とかホテルに潜り込んでお花を届けるの
んで、その花の中に蜂さんを仕込んでおく訳
すっぽりラッピングしちゃえば蜂さんは逃げないし
ぎりぎりまで冷蔵庫に入れておけば寒くて大人しくなってるから
蜂さんが仕込んである事がバレル心配も無い
んで
会場に入った所で包みを開けて置けば、暖かくなった蜂さんが起きて飛びだして、会場は大騒ぎ!
「…って、作戦なんだけど」
「ん〜、良いけどさ、それって蜂が2・3匹じゃどうしようもないし
第一もう冬なのにどうやって蜂なんか集めるんだ?」
作戦の詳しい内容を聞いた櫻井くんが、腕組みをして難しい顔をした