第6章 行動あるのみ?
「…ニノ?」
「何ですか?」
本をベッドの端に伏せて置くと、両手を広げる大野くん
「おいで?」
「…何ですか急に」
「声聞いたら、寂しくなっちゃったんでしょ?」
「…は?」
寂しい?
別にそんな事は…
「良いから、おいで♡」
腕を広げたままニッコリ微笑む大野くん
「…仕方ないですね///」
俺はベッドに乗っかって大野くんの広げた腕の中に顔を埋めて抱きついた
「ニノ、きっと相葉ちゃんが来てくれるから…もう少しの辛抱だよ?」
「…うん」
「僕もニノのコト大好きだからね?」
「…ぅん」
「みんな、ニノのこと好きだから…一緒に頑張ろうね?」
「………ん」
(…やっぱ、母さんみたいだな)
俺よりちょっと小さい大野くんの暖かい腕に抱かれて
俺はこの上も無い安心感を覚えていた
それは、小さい頃母親に抱かれた時の感覚に似た
心地よい安堵感だった