第6章 行動あるのみ?
「お?…智くんだ♪もしもぉ〜し♪」
満面の笑顔で電話に出た櫻井くんの顔が俄かに曇る
「…なんだよ、ニノかよ…
あ?相葉くん?うん、居るよ。今おたくんちだから…
…おぅ、ちょっと待ってな?」
櫻井くんは携帯を俺に渡した
「ニノ…相葉くんと替わってだって」
「ありがとう…もしもし?」
『あ、雅紀?』
「うん、俺…どうしたの?俺の携帯に電話してくれれば良いのに」
『そうなんだけど…まぁ、成り行きで(苦笑)』
「なりゆき?」
何てコト無い会話だった
でも、ニノの声を聞いたらまた逢いたくて仕方が無くなってしまった
「ニノ、俺ニノに逢いたいな」
『さっき逢ったろ』
「うん、でも逢いたい」
『…バカ』
「そっか、ニノも逢いよね?」
『…お前はホントにバカだな///』
「うん、愛してる」
『だから会話になってねぇよ、バカ///』
嬉しそうに照れ笑いするニノの顔が眼に浮んで、一層逢いたい気持ちが膨らんでしまった