第6章 行動あるのみ?
櫻井くんがおーのくんに熱のこもったメールを送り終えたので、早速作戦会議を始める
「でもさ、良かったよね智くんがニノの所に残っててさ」
「え?どうしたの急に?」
散々心配していた櫻井くんの思わぬ一言に驚いていると、櫻井くんがお茶をすすった
「ズズッ…いやさ、いくら番号が解ったからってニノの携帯においそれと電話出来ないじゃん?
智くんを界して連絡を取れば安全だもんね」
「うん、そうだね…本当におーのくんが居てくれて良かった」
「でしょう?流石うちの智くん♪」
すっごく自慢げな櫻井くん
「うん、流石だね」
「そうそう、ソレはそうと明日の夜に婚約披露パーティーがあるらしいじゃん?」
「…うん」
別れ際にその話をしている時のニノの顔を思い出す
…アレは、別れを決意している顔だった
つまりは
そのパーティーが行われてしまったら、もうどうにも後戻りが出来ないんだって事なんだろう
「…どうにかソシ出来ないかな?」
「ん〜、阻止ねぇ」
またお茶をすすりながら櫻井くんが渋い顔をした
「解んねぇけど、ぶち壊すくらいなら出来そうじゃね?」
「どうかなぁ…会場の中に入るのだって大変そうだけど」
「まぁ、そうだな」
二人して渋い顔して黙り込んでいたら、櫻井くんの携帯が鳴った